簿記1級受験者の皆さん、今回の記事では第164回 商業簿記過去問における減損損失の計算について、効率的な電卓テクニックを紹介します。使用価値の計算に特化し、問題文の具体的なデータもあわせて解説します。
問題文と計算の背景
以下の画像は、問題文に記載された資産の情報です
問題では、以下の条件が設定されています:
- 各資産の取得原価、耐用年数、償却方法が記載されています。
- 減損損失を計算するために、土地および建物(乙)の使用価値を算出する必要があります。
- 割引率は10%(年率)とされています。
使用価値計算:シャープ電卓の操作手順
以下の手順を使って、使用価値を効率的に計算します。
- GTにスイッチを切り替える
- 電卓を「GTモード」に設定します。
- 備品の使用価値割引後の計算
- 数字入力:
29,282
- 計算式:
29,282 ÷ 1.1 = = = =
(イコールを4回押します) - GTを押すと、
92,820
(備品の使用価値割引後)が表示されます。 - この値を M+ ボタンでメモリーに保存します。
- 数字入力:
- 土地の使用価値割引後の計算
- 数字入力:
146,410
- 計算式:
146,410 ÷ 1.1 = = = =
(イコールを4回押します) - 結果:
100,000
(土地の使用価値割引後)が表示されます。 - この値も M+ ボタンでメモリーに保存します。
- 数字入力:
- 使用価値合計の取得
- R-CM ボタンを押して、メモリーに保存された値の合計を確認します。
- 結果:
192,820
(使用価値合計)が表示されます。
減損損失の算出
以下の手順で、減損損失を求めます。
- 当期の減価償却後の金額
- 備品の減価償却後:
132,000
- 土地:
146,410
- 備品の減価償却後:
- 合計の算出
132,000 + 146,410 = 278,410
- 使用価値を差し引く
278,410 - 192,820 = 85,590
結果:減損損失 85,590
試験対策のポイント
シャープ電卓の「イコール4回押し」を活用することで、割引後の使用価値を短時間で算出できます。試験本番では、設定ミスや入力ミスに注意して計算を進めましょう。
これで、減損損失の計算が完了です!簿記1級を目指す皆さん、引き続き過去問演習を頑張ってください。電卓テクニックをマスターすることで、試験時間を効率的に活用できますよ!